分子栄養学について私が学んだり実践したりしていることについて
またブログに記していこうと思います。
今回は、分子栄養学のいろはについて。
分子栄養学は、オーソモレキュラーや栄養療法などとも呼ばれていて、
近年になりますます注目されてきています。
保険診療では、症状や病状に対して、薬や手術などで治療をします。
この治療は、身体を家に例えると、火事が起こっている部分の火消しの役割です。
一方で、栄養療法では、
食生活を含めた生活習慣全般を見直して、
身体の建て直しをはかります。
火事後の建て直しや、火事にならないための弱い部分のリフォームのイメージです。
実際、大きな手術や出産の後などに、
体力や気力が大きく落ち込み、なかなか回復しないという方もいらっしゃいます。
そういった場合、身体の建てなおしをしてあげることで、
症状が楽になることが多いのです。
その身体の建てなおしの鍵となるのが、栄養素です。
分子栄養学では、分子細胞レベルでの栄養素の代謝を見ていきます。
では食の豊富な現代で、なぜ栄養素のことが注目されているのでしょうか。
その理由の一つに、便利な食材や、手軽な外食や、お惣菜などの内食が増えたことがあります。
三大栄養素である炭水化物、脂質、タンパク質とカロリーに関しては、
外食やスーパーのお弁当でもまかなえます。
※ただし、タンパク質に関しては、胃腸での消化吸収がうまくいっていないために、食べていても不足しているというケースがあります。
一方で、五大栄養素の残りの2つである、ビタミンとミネラルは、
現代の日本人の多くが1日の推奨摂取量に満たないとも言う研究報告があります。
おそらく、毎食、一汁三菜の和食を家で作って食べている人なら、足りているでしょう。
でも、忙しくてなかなかそうはいかないのが現代人の悩みかもしれません。
スーパーや百貨店やコンビニのお惣菜、お弁当、サラダ、加工食品を買ってきて足したり、自炊をしていてもカット野菜を使っていたり。
食品衛生の観点から、加工調理カットされている野菜などは、
しっかりと洗浄され、水に浸し、ものによっては軽くゆでたりしています。
すると、ビタミンやミネラルは、野菜の中から野菜を洗浄した水に流れ出てしまいます。
また、外国産のお野菜は、輸送により収穫から日にちが経っているので、栄養価が下がります。
地産地消が理想なのは、栄養素の観点からも言えること。
今では、業務用にも便利なカット野菜が提供されているので、
定食屋さんや社食なんかでも、
その場で野菜を切るところから調理してるのでなければ、
ビタミンやミネラルは不足している可能性が大いにあるんです。
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じゃあ、どうするかというと、一つ目は調理の手間を省くことです。
家で一番簡単にできる調理方法は蒸し料理。
肉と野菜をざく切りにしたものを入れて、蒸すだけ。
味付けは、お塩でも味噌でもポン酢でも、お好きなものを使えばOKです。
もしくは、野菜のだしをそのまま飲めるスープもおすすめ。
我が家では、21cmの2段蒸篭を使っています。
1段目にお肉を、2段目にお野菜を入れて20~30分ほどで、おいしく蒸しあがります。
蒸し器がない人は、美容と健康のために買ってみてはいかがでしょうか。
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そうはいっても、自炊をする余力がない人や、
忙しくストレスの多い人におすすめしているのは、
一時的にサプリメントで栄養を補ってあげることです。
私自身は、極力自炊を心がけてはいますが、
栄養療法に沿った血液検査などの詳しいの検査の結果や、自身の体調に合わせて、
ビタミンB,C,D,(時々Aも)や鉄、亜鉛、マグネシウムなどのサプリメントも補助として使っています。
そのため、以前に比べると疲れにくくなり、回復も早くなりました。
疲れやすさは年齢のせいだけではなくて、
栄養素や生活習慣である程度改善できるものかもしれません。
サプリメントに関しては、オンラインショップでも販売しております。
http://mary-medical-store.com/?pid=120507294
ご自身の判断で試しに飲んでみても構わないのですが、
自分に何が不足しているのかを正確に判断するのは難しい場合もあります。
一人一人もって生まれたものも、生まれ育った環境も、今置かれている現状も違うので、
知り合いの人が良かった方法が自分にあうとは限りません、
自分は何を改善したらいいのか気になる人は、
一度栄養カウンセリングを受けてみてくださいね。
栄養カウンセリング用の問診票も新たに作成しました。
栄養カウンセリングでは、まず初めに問診票にご記入いただき、
初めての方の場合は30分ほどかけて、じっくりとお話を伺います。
そして、50項目以上ある血液検査をして詳しく調べることで、
より正確に身体の不調の原因を推測することができるので、
オーダーメイドの治療・予防ができると言えます。
肌のお悩みだけでなく、お子様の成長過程のお悩み、妊活や産後の不調、疲れやすさ、治療と平行しての体質改善などをご希望の方も含めて、総合的に診察させていただきます。
栄養カウンセリングのご予約はこちらから。
おの まりこ皮膚科クリニック
TEL: 075-744-0738
(平日9:00~11:00、13:00~16:00、休診日:水曜・日曜・祝祭日)
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