2019年5月21日火曜日

【栄養療法】むくみの解消にはたんぱく質も重要です


むくみは、医学頭語では、浮腫といいます。
 
この浮腫を起こす疾患としては、心不全、腎臓の病気、肝硬変、リンパ浮腫、甲状腺機能低下、膠原病、薬剤性などがあります。
 
上記の疾患には当てはまらないけど、普段からむくみやすいという場合は、タンパク質の不足があるかもしれません。
 
血管内の栄養が少なくなると、浸透圧の関係で、血管内から血管外へと水分が移動します。
 
また、筋力不足、運動不足でも、血液還流のポンプ作用が弱いためにむくみやすくなります。適度な運動は必要ですし、その筋肉をつけるのに必要なのももたんぱく質です。
 
 



女性が特にむくみやすくなるのは、妊娠中、産後(特に授乳中)、更年期です。
特に妊娠中は、母体の循環血液量が出産に備えて妊娠していないときの1.5倍となることに加え、栄養が赤ちゃんに優先されます。
そのため、妊娠中のタンパク質は、約70g必要と言われていますが、これだけの量を食事だけで賄うことはなかなかできません。
 
また、たんぱく質が不足しているからと言って、いきなりお肉を食べる量を増やすというのもあまりおすすめしていません。
日本人は狩猟民族の欧米人に比べると消化能力が低いので、大量のたんぱく質を摂ると消化不良を起こし、腸内環境が悪化する可能性があります。
腸内環境が悪化すると、その後の消化吸収もうまくいかなくなり、どんなに食べても吸収されなかったり、場合によってはアレルギーを発症したりすることもあります。
 
 
ですので、上手に効率よくタンパク質を補うには、プロテインやアミノ酸での摂取をお勧めしています。
妊娠中、産後、更年期でむくみに悩まされている女性や、運動で筋力をつけている方に大変おすすめです。
 
健康診断で一見基準値以内でも、実はタンパク質が足りてないということは、特に日本人女性には多いのです。
もちろん、むくみの原因はたんぱく質不足だけとも限りません。
状態に合わせて、五苓散やラシックスなどをお勧めする場合もございます。

むくみでお悩みの方は、一度栄養療法外来でご相談くださいね。
 
当院では、MSSのアミノ酸Xを取り扱っております。
ご希望の方は、診察時にご相談ください。
 
 
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おの まりこ皮膚科クリニック
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