2019年5月28日火曜日

【栄養療法】こむらがえりにはマグネシウムの補充を


筋肉の動きには、カルシウムとマグネシウムのどちらも必要です。

簡単に説明すると、カルシウムが筋肉を収縮させ、マグネシウムは弛緩させます。

 

カルシウムは注目されやすいのですが、マグネシウムは日本ではカルシウムに比べると意識されていない風潮があります。

ですが、マグネシウムは大変重要なミネラルなのです!

 

 マグネシウムは、600種類以上の酵素反応に関わっています。

エネルギーの産生にもかかわりますし、脳、心臓、筋肉にとっては大変重要です。
マグネシウムの多い食品で心血管リスクが下がったという報告もいくつもあります。

マグネシウムが不足すると、偏頭痛や脳卒中のリスク心血管病のリスクが上がります。

また、こむら返り、けいれん、筋肉痛、インスリン抵抗性などもマグネシウム不足と関りがあります。



 

 マグネシウムは経口だけでなく、経皮吸収もされます。

運動選手の間では、運動後の筋肉痛の改善に、マグネシウムスプレーがよく用いられています。

入浴剤にもマグネシウムの含まれているものが売られています。

 

 

 栄養療法や予防医学の観点からのマグネシウムの推奨量のおすすめは、350mg~500mg/日ですが、現在の日本人の平均摂取量は250mg/日と言われています。

 もちろん基本は食事です。海藻類、豆類、種実類、魚介類、野菜などに含まれています。
 
サプリメントはあくまで効率化のツールです。
食事だけでまかなえていない場合には、上手に補うことも大切です。
 

マグネシウム不足は、電解質異常と診断される程度の欠乏症でない限り、血液検査だけでは判断が難しいです。

この場合、問診での食事内容や症状で推測したり、毛髪ミネラル検査を行ったりして診断していきます。

 

毛髪ミネラル検査は、まだ当院では取り扱っていないので、検査する場合はご自身で取り寄せていただく形となります。

 

私も一昨年~昨年にかけて血液検査、毛髪ミネラル検査をしましたが、血液検査とあわせて現在の自分の身体の状態がいろいろとみえてきて、何に気をつければいいかなどが詳細にわかり、これからの対策に大変有用でした。

 

ちなみに私は、検査結果を見て、経口でのマグネシウム摂取(トレースミネラルなど)とエプソムソルトを入れての入浴を毎日しております。

 

このように、詳しい検査をすると、ご自身でサプリメントを柔軟に選んでいただくことも可能になりますよ。

 

ご自身の体の状態を詳しく知りたい方、改善したい方は、栄養療法外来で一度ご相談くださいね。


 

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おのまりこ皮膚科クリニック
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